2016-02-28 宇治の茶だんごと人狼の会(後編) 京都市伏見区

 今回、wishigrowさん主催の京都スイーツ人狼参加をした経緯ですが、以前から周辺の対面人狼サークルを検索していたので存在は知っていました。 といっても気軽に参加できるほどの近場ではないのであとはタイミングのみ!という状況で、まずは2015年12月。下記の記事を目にします。

ワラクリ:調べると宮崎謙介氏の身勝手な育休取得でイライラする

 「へー。このような考え方もあるのかー。」とこの記事は私の心に深く残りました。 そして月日は経ち2016年2月。皆様もご存知の通りの出来事があり、宮崎謙介氏は元議員となりました。 当然私は上記記事を思い出し、wishigrowさんへの興味が一気に強まり、参加を決めました。 まさに、自分の中で気が熟した。機運が高まったという次第です。


先見の明があったwishigrowさんのWEBサイトはこちら

ワラクリ<困難多き人生を、笑って生きるためのクリエイト>



第3回戦目 15人村で対話を閉ざした霊媒師 

狼3、はぐれ狼1、狂1、占1、騎1、旅芸人1、村7、

【はぐれ狼】=狼陣営。狼とは別行動のため、夜の襲撃が2回起きる。
  【人狼】側も【はぐれ狼】側もお互い誰が仲間か判らない。
  【人狼】は噛まれると死ぬが、【はぐれ狼】は噛まれても生き残る。
※【旅芸人】=村陣営。GM指定の方法でのみコミュニケーション可能。

 『月夜の人狼』カードセットを使用しているのですが、【はぐれ狼】と【旅芸人】が加わり「らしさ」が出てきました。 今回の【旅芸人】のコミュニケーション方法は「マラソンランナーあるいは沿道の応援」を演ずること。この【旅芸人】が私にとってのキーカードとなりました。

 今回は初日から怒涛の展開で始まります。初日占いCO者は『くらちゃん』さん『バラマツ』さん『山田』さんの3人。『くらちゃん』さんが『ゆうや』さんに黒出し。黒出しされた『ゆうや』さんが霊媒CO。 『くらちゃん』さんと『ゆうや』さんのどちらを信じるかという流れになります。
 しかし、真【霊媒師】という大役を仰せつかった私には全てが透けて見えます。まず『ゆうや』さんは嘘を吐いています。次に、【はぐれ狼】が、ローラーされる可能性のある占いを騙る可能性は低い。 なので占いCO者の内訳はほぼ真狂狼で間違いない。すると『ゆうや』さんは【狂人】ではなく【人狼】【はぐれ狼】。 そうなると『くらちゃん』さんはほぼ真【占い師】でありわずかに【狂人】誤爆の可能性が考えられる。
 さて、初日の会議は、対抗がいるなら霊媒対抗を出すべきかどうかの議論に移ります。場の流れは「出した方がいいんじゃない?」的な流れになっていますが、私は「2回噛まれてしまう。」事を何度も発言して、出すことに反対します。 死ぬのは怖いですからね!散々「出さない方がいい。」という名の霊媒CO拒否権発動をしていましたが、場は私が唯一信頼している『くらちゃん』さんが若干不利な状況に。 さらに『くらちゃん』さんが「霊媒COした方がいい。」と発言した事を受けて、間髪いれずに霊媒CO!
 しかし何ということでしょう!いざ出てみると「どちらが真霊媒か判らないから・・・。」という意見が出る始末。 これには心の中でブチ切れて(あくまで心の中だけで、です。)「あれだけ『2回噛まれるから。』と反対してたのに、出ろというから出たらこれじゃあ意味判らん。」(すいません。口調が多少強めだったかもしれないです。)と発言。 結果、村の皆さんは信じてくださり『ゆうや』さんが処刑となりました。熱意って伝わるものなんですね。

 2日目の昼。『くらちゃん』さんは同じく占いCO者の『山田』さんに黒出し。『バラマツ』さんは『くらちゃん』に白出し。 まず『くらちゃん』の占い先ですが、占った結果確実に【人狼】がどちらかが判るので当然の占い方法です。 次に『バラマツ』さんの占い結果ですが、『くらちゃん』が【狂人】だとアピールする事で占い結果に疑念を抱かせることを目的としていたのでしょうか。
 そこで『バラマツ』さんに「では『山田』さんが【人狼】ということですね?」と質問すると、前2回戦の鋭い質問と冷静な態度は全くなりを潜め、 あきらかに動揺した表情で明確な答えが帰って来ません。これで『バラマツ』さん【狂人】確定で占いCO者の役職が全て透けました。
 あとは村の皆さんの説得です。是非『山田』さんに投票するように皆に呼びかけます。そこに『なおきち』さんから疑問を呈されます。 「CO者の三分の二が黒だと言っているんですよ?」と言いますが、さらに「でも危なくないですか?」と返されたので、 「初日霊媒結果が黒だったので『くらちゃん』さんを信じています。【狂人】誤爆だと思うのですか?だとしても本日の霊媒結果で判るので問題ないです。」 と発言すると「ああ、そうか。」と納得してもらえました。さらに『ゆい』さんから「『くらちゃん』さんは信じていないけど『くわーく』さんは信じているから。」と言われて、一気に『山田』さん投票の流れへ加速します。
 『ゆい』さんの発言は内心嬉しかったです。人は信じられると信じてしまうの法則発動ですね。 ネタバレすると『なおきち』さんが【人狼】で、『ゆい』さんが【村人】だったのですが、 これがもし『ゆい』さんが【人狼】だったら、信じきってしまった私は『ゆい』さんを疑うことはなかったので怖いところですね。 一方『なおきち』さんはゲーム後に、「続々と【人狼】が処刑されていくのでとても怖かった。」と話していました。確かに2連続狼処刑だと絶望感しかないですよね。

 さて、ゲームの話に戻りますが、2日目は『山田』さんが処刑され、霊媒結果も【人狼】判定。 今回の襲撃死は1回のみ。残念ながら『くらちゃん』さんが襲撃死してしまいますが、かなりいい感じで来ています。
 今回の処刑先をどうするかの話し合いが行われます。流れとしては『バラマツ』さん処刑の方向で話が進んでいきます。 『バラマツ』さんは【狂人】なのでほおっておいてもいいのですが、かといって他の処刑先も見つからず意見を言えずじまい。 ふと、村の誰かが『りな』さんと『のび太』さんの二人がランナーの形態模写をしている事を発見してくれました。ここで今回のキーワード【旅芸人】が登場。 それであれば  ロードランナー  ではなくランナーローラーをすればいいのでは?と思い至るものの、議論時間がなく発言できず終了。 今までずっと私『くわーく』に投票し続けている『りな』さんに投票しましたが、一票差で『バラマツ』さんが処刑となりました。

 迎えた3日目。処刑された『バラマツ』さんの正体は【人間】で、前々日は1度だった襲撃が、前日は2回起こりました。残り6人に【人狼】【はぐれ狼】が残っていることになります。 ここで狼を処刑しないと村敗北の可能性がかなり高まります。今回は当然  ロードランナー  ではなくランナーローラーを行うことに。

 話はガラッと変わりますが、棋士人狼に『コーヤン』こと中田功七段 (※リンク先は将棋連盟の棋士紹介ページ)というスタープレイヤーがいます。 彼のプレイスタイルは「自分は何も悪くないのに何故自分を疑うのか?」という自分を疑った者を疑っていくスタイルで、その追い込み方は刑事長(デカチョウ)と見まごうほどの迫力です。 中途半端にコーヤンを敵に回すと、手厳しい反撃を喰らいます。 ニコ生のプレミアム会員ならこれまでの棋士人狼・アルティメット人狼などでコーヤンの活躍が視聴可能なので、是非観てみて下さい。
 何故コーヤンの話をしたかというと、人は疑われると疑うという法則があるからです。自分が正しいと思っているならなおさらです。

 話をもどしますが、ネタバレをすると『りな』さんは真【旅芸人】で、『のび太』さんが【はぐれ狼】でした。 これまで『りな』さんは私『くわーく』に票を入れています。私の内心では「充分に説明して真霊媒だと判ってもらっているはず。自分は正しいのに何故自分を疑うのか?」との思いでいっぱいです。
 ここで『りな』さんから「『くわーく』さんがここまで生き残っているのって怪しくないですか?」と言われたものだから、 「騎士が守っているから襲撃を控えたかもしれない。『りな』さんは【人狼】だから理由は知っているでしょ?」と、本日で最も反省すべき発言をしてしまいました。
 結果は『りな』さんが処刑。そしてその夜、注目の霊媒結果は・・・何と『りな』さん【人間】!我が目を疑うというのはこういうときの事を言うんですね。あまりの事実に2度見してしまいました。 思わず声が出なかったのが奇跡なくらいでした。後は2回襲撃起きないように祈っていましたが、目を覚ましたときに残っていたのは4人。敗北を知りうなだれるしかありませんでした・・・。

 絶対の自信があったばかりに、売り言葉に買い言葉的な「あなた【人狼】でしょ?」発言で対話を打ち切ってしまった事をとても後悔しています。 例え『りな』さんに投票するという結果が同じだったとしても、もう少し話し合いをするべきであったと反省しきりです。
 後で『りな』さんに聞いてみたところ、「予想外の【旅芸人】という役職を引き、演ずるのに精一杯で村の議論の流れについていけなかった。」と言っていました。 よくよく考えてみたら、2人狼が処刑されたにもかかわらず、こんなにあからさまに怪しい狼なんているわけないですよねー。本当に恐ろしい人は疑われると疑うの法則でした。


第4回戦目 15人村で疑われ続けた人狼 

狼3、はぐれ狼1、狂1、占1、騎1、サムライ1、村7、

 今回引いた役職は【人狼】。仲間は『ゆい』さんと『さい』さんです。私も『さい』さんも役職率が高いですね。 さて、顔合わせでのハンドサインで『ゆい』さんが潜伏。私と『さい』さんがそれぞれ霊媒騙りをしようかというサインを出して顔合わせ終了。 2人が霊媒騙りのサインを出したので、騙るときには『さい』さんが出ない事を確認してからにしようと初日を迎えます。

 初日は『くらちゃん』さんの発言で幕を開けます。「役職カードの確認をしている表情・しぐさを見て、【人狼】を見つけた。」というのです。 「ああ、これは見つかってしまったな。」と諦め半分で覚悟を決めます。前回人狼を引いた2回戦目では『くらちゃん』さんは隣にいましたし、今回は表情を見やすい対面に位置しているからです。
 指されても動揺しないように身構えて話の続きを聞いていると、何と『くらちゃん』さんは隣の『ゆうや』さんが怪しいと発言! 「初日役職を吊る位なら自分が吊られるので、必ず『ゆうや』さんを占ってください。」と話を締めます。
 続いて占いCOを募ると『なおきち』さんと今回から参加した『ぽまと』さん。で『なおきち』さんが私『くわーく』が怪しいと発言し、続いて『ぽまと』さんまでも同じく私を怪しいと言う。 少なくともどちらかは【狂人】なのに、これほど疑われている【人狼】って・・・。 やはり、前ゲームの【霊媒師】と今回とでよっぽど違いがあるんでしょうね。実際『くらちゃん』さんから指されそうで内心ドキドキしていてあまり発言できてないし。 もはや私にはステルス【人狼】は無理なんだなー。 潜伏するにしても積極的に発言していかなければならないんだなー。と改めて思い知らされました。
 『くらちゃん』さんは1回戦目でラストウルフとして狼陣営を勝利に導き、2回戦目では逆にラストウルフを見事的中させて村を勝利に導き、 3回戦では敗れはしたものの【占い師】として2人狼連続的中と言う、これまでMVP級の大活躍をしているプレイヤー。 今回の自己犠牲を伴う発言にも重みがあります。
 大多数の人は『くらちゃん』さんに投票し、2票を獲得した私と決選投票。ちなみにネタバレすると【はぐれ狼】の『つうじい』さんも私に投票・・・。 最終弁論で「私に投票した人には、是非投票した理由を聞きたい。生き残ればだけど。」とアピール。 すかさず『くらちゃん』さんから「大丈夫ですって。『くわーく』さんは残りますから。」と超心強いお言葉を頂戴します。 結果は『くらちゃん』さんが処刑。思わず村の皆さんから拍手が沸き起こります。 しかしこの中で、真占い・狂人から疑われ、【はぐれ狼】からも投票を受け、 本当にボロボロだった私ほど心の底からの感謝の気持ちで拍手を送った人がいるであろうか!いや、ない。(反語)

 さて、夜に目を覚まし、天国の『くらちゃん』さんに見守られながら襲撃会議です。 襲撃先は『ゆい』さん『さい』さんにお任せしたところ、気を遣ってもらったのか、決選投票に私に入れた『バラマツ』さんに決定。
 迎えた2日目。ここで占いCO者から2日分まとめての占い結果が報告されます。ここでの大きな収穫は2つ。 1つは、あれだけCO者から疑われていた私を占っているかどうかですが、2人とも『ゆうや』さんを占っていて確白という結果。 『くらちゃん』さんの遺言を守ってくれた事にあらためて感謝しながら一安心。もう1つは『なおきち』さんが『さい』さんに白出ししたこと。これで真狂の区別が付きました。
 次に霊媒COを募ります。『さい』さんが騙るかも?と思っていたので私は静観。結局『さい』さんも私も騙らず。それどころか誰も出ません。 先ほど襲った『バラマツ』さんか【はぐれ狼】の餌食になったのか。いずれにしてもこれはラッキーな展開・・・。 と思っていたところに『つうじい』さんが霊媒CO。「『つうじい』さん騙ったなー・・・。どうやって守ろうか。」 と私が思ったくらいですから、村のみんなからの信頼度は全くもって低い。 『つうじい』さんを庇う発言は出来ませんでしたが、比較的無口だと思った『あっじー』さんに私は投票してみました。 投票結果は最多得票で『つうじい』さんが処刑。私以外に別の人へ投票した人いたかなー?と思うくらいのぶっちぎりでした。
 『つうじい』さんはゲーム後、「霊媒がいないと思ったら、騙るチャンスだと思って騙った。」と言っていました。 最初の打ち合わせで霊媒騙りが被っていて『さい』さんを注視していなければ、私も同じ目に遭っていたかもしれません。つくづく僥倖だったなーと思います。
 狼仲間の2人の投票先を見てみると、2人とも『つうじい』さんに投票していて少しビックリ。 真【霊媒師】だと思って潰しに行ったのか、【はぐれ狼】と知った上で切ったのか、後で『ゆい』さんに聞いたところ、 「当然(狼だと)判ってましたよ。あきらかに怪しかったし。」と何ともクールなお言葉。 でもこのクールさのおかげで、中途半端な投票をした私とは違い、残り2人は完全ステルス飛行中です。

 2日目夜の襲撃会議。『ゆい』さんが『はるか』さん襲撃を提案してきます。1回戦目は『はるか』さんが、 2回戦目は私が初日処刑だったため接点が無かったのですが、3回戦目から『はるか』さんは積極的に発言しています。 この4回戦も会議の主導権を握っている感じです。今回は俗に言う脅威噛みですかね。
 これは前回の大阪遠征で経験したことなのですが『つんこ』さんというプレイヤーが私の言うことに賛同してくれるんです。 私が「前回の投票結果からAさんとBさんが怪しい。」と言うと「私もそう思ってた。」と同調してくれるので嬉しくなってしまいます。 結果、狼である『つんこ』さんにのせられて誤誘導されたまま村敗北した事が2度ありました。 あまりの事に、別の回で私が【ハンター】の時に、8割がた白である『つんこ』さんに向けて発砲してしまいました。(しかもそのとき『つんこ』さんは【村人】でした。) 脅威噛みではなく脅威撃ちというやつですね。
 今回の『はるか』さんも私『くわーく』に積極的に反目している言動は見受けられなかったので、残しておいて後で利用できるかも? とここは他のグレー候補を噛む事を申し入れ了承してもらいました。
 さて、いよいよ正念場の3日目です。これで自分が占われないと思うほど楽天的ではないので、しっかり覚悟して朝を迎えます。 そして予想通り『ぽまと』さんから黒出しされたのを受け「私は『ぽまと』さんに票を入れます!」 と意思表示し、仲間のステルス【人狼】【狂人】へ票の集結を促します。 強引に私『くわーく』か『ぽまと』さんへの2択を迫る、まさに天下分け目の関ケ原!
 その後は『なおきち』さんと『ぽまと』さんの話し合いに『はるか』さんが加わります。 『ぽまと』さんが今までの占い先一覧を間違えて(占っていない人を占ったと言って)しまい、 『はるか』さんの追及を受けて僅差で『ぽまと』さん処刑。

 翌日は『なおきち』さんが【狂人】の務めを果たして処刑。今夜の襲撃が成功すれば【人狼】勝利。 『ゆい』さんから『あっじー』さん襲撃の提案が出ますが、今度は『はるか』さん襲撃を申し入れて了承してもらいます。
 これも大阪遠征で経験してきたのですが、私が怪しいと睨んでいた人が襲撃され、「あれっ?」 と思った瞬間にGMから「【人狼】チームの勝利です。」とゲーム終了宣言となったことがありました。 最後は思いもよらないところを襲撃する。即ち【騎士】が守りそうも無いところを襲う事が鉄則だと知りました。
 先ほどはパワープレイで【占い師】処刑に成功しましたが、村陣営では私を怪しんでいる人数の方が多く、『あっじー』さんもそのうちの一人ですので、 護衛を受けている可能性があります。なので、狼陣営かも?と思われている『はるか』さんなら襲撃成功の可能性は高くなります。 結果、襲撃は成功し無事勝利。今回は、熱意は通じる。こなれた感は不要。自分にはステルス【人狼】は無理。 等々いろいろな事が判り、とても勉強になりました。

※『 』はプレイヤーネームです。【 】はそれぞれ【村陣営】【狼陣営】【第三勢力】の役職です。