2017-09-24 名古屋アルティメット式人狼会
本日は名古屋の中村スポーツセンターで『ゆの』さん主催のアルティメット式人狼会に参加しました。 しかし今回はアルティメットのレポートではなく、その合間に行われた特殊レギュレーションのレポートです。 このゲームでは２日目に単独占いＣＯしてその後ついに対抗占いＣＯ者が現れなかったにも関らず、 村の皆さんから真目を切られて吊られてしまうというポンコツ占い師『くわーく』。 その一部始終を余す事無く記載します。
第４回戦目 １３人村のポンコツ占い師
・狼２、狼の魔女１、狂１、占１、騎１、村８、
※初日白通知。【騎士】の連続ガード無し、自衛なし。
- ※【狼の魔女】＝狼陣営。人狼との顔合わせ有り。襲撃会議にも参加。
初日昼時間開始時に、狼の魔女が誰であるか全員に公開される。
下記勝利条件１か２のどちらかを満たせば勝利。
勝利条件１：狼の魔女処刑時に他の人狼が生存。
勝利条件２：全ての人狼処刑後に狼の魔女が３日間生き延びる。
まずは狼の魔女レギュレーションのお話。ゲーム開始と共に正体が明かされる狼の魔女はいわゆるピエロ。 誤って処刑してしまう心配はないものの、他の人狼を全て駆逐した後に速やかに処刑する必要があります。 ルールでは【人狼】の所在を把握する事が肝心。 なおかつ【霊媒師】がいないので処刑した人物の判定が出来ない。 この２点から通常ルールよりも【占い師】の重要性がアップしています。
続いて狼の魔女レギュ開始前までの状態。アルティメットレギュを３戦行い２勝１敗。 直前のゲームでは議論中の質問でラストウルフを見事吊り上げて村勝利へ貢献しメンタルは最高潮。 まさか次のゲームであんなことになろうとは・・・。
お次はメインとなるポンコツ【占い師】ゲーム本番の模様。 初日は潜伏を選択し、来たるべき２日目ＣＯ時で真目を取るべくＣＯ時の発言内容を考えておきます。 対して占い先はなかなか決まらず、無難に私をかるーく殴りに来たプレイヤーを占うか・・・。などと考えていました。 しかし投票時に（投票はアルティメットと同様に発言可の順次投票）「先ほどと違って表情が硬いので投票します。」というプレイヤーさんが。 投票されたプレイヤーさんは前ゲーム【人狼】だったので（さっきと違うなら【村人】じゃないのかなー？） と思い表情が硬いというプレイヤーさんに投票したプレイヤーさん（判りにくい！）を占うことに。結果は白判定でした。
２日目に満を持して占いＣＯすると意外にも単独ＣＯ。
しかし、対抗ＣＯがある事を想定して用意していた弁明をそのまま話したため村の皆さんは？？？状態。
すこーしだけメンタルが低下しました。でもまあ占い理由はそこそこ受け入れられたようで、直ちに真切られることはありませんでした。
「一番いいのは『くわーく』さんが【人狼】を見つけること。」と仰るのは『つかさ』さん。
脇道に逸れますがここで少し『つかさ』さんの話をします。会うのは４ヶ月ぶりで
前回は盤外戦を仕掛けてようやく勝利（リンク先は前回の対戦レポート）をもぎ取りました。
そのときでも充分に凄かったのですが、本日会った『つかさ』さんは推理・分析にさらに磨きがかかっており、まさに「男子三日会わざれば刮目して見よ」とはこの事。
これまでのアルティメット３戦は紛うことない活躍ぶりで存在感を見せ付けていました。
その『つかさ』さんの仰るとおり【人狼】の所在が明らかになれば指針も経ち村有利になるのですが、
この発言が逆にプレッシャーに・・・。何故なら、誰を占ったらよいのか全く判らない五里霧中状態を彷徨っているからです。
村の皆さんから支持を受けた前日の占い理由についても順次投票時の発言がたまたま目に付いただけであり、
議論時間中には占い先を絞り込む事が出来ていませんでした。『つかさ』さんはともかく他の誰もが怪しく見えるし誰も怪しく見えない。
２日目の議論時間が過ぎても全く占い先の目星が付きません。（判らない・・・。判らない・・・。）頭の中はグルグルとそればかり。
占い先のことばかり考えていて投票先も超適当。訳が判らないままの状態で夜の占いターンがやって来たので、
仕方なく初日占い予定だった、私をかるーく殴りに来たプレイヤーさんを選択。
正直なところ占い先のプレイヤーさんは、私が占いＣＯするまえに「『くわーく』さん怪しいと思います。」と発言しているだけなので、
２日目の占い理由としては断然弱く村の支持も得られそうにありません。
かといって他に明快な占い理由を持てる占い先も無く、初日の直感に頼るしかないという有様。
こうなってしまうと必要なのはただ結果のみ！（どうか判定結果【人狼】であってください。）
との祈りも虚しく結果は白判定・・・。この時点でかなりテンションは下がっています。
迎えた３日目。自分が【人狼】なら連噛み覚悟で【占い師】を襲撃するのですが、
犠牲となったのは私『くわーく』・・・ではなく『つかさ』さん！
メンタル最高潮のときであれば（舐められてるなー、見返してやるぞー！）と発奮するのですが下がりきった状態のメンタルで陥る思考は、
（こんなポンコツ【占い師】より、村にとって脅威な『つかさ』さんのほうを襲うよねー。実際に【人狼】見つけられないし・・・。）
と負のスパイラル・・・。これで決定的にメンタルがやられてしまいました。
続いては占い結果の発表。【人狼】を見つけられなかった申し訳なさで一杯で力なく白結果を報告します。
当然占い理由を聞かれるのですが、上記記載済の最早占い理由とは言えない単なるコメントを報告するのは本当に忍びなく、
そしてこれを言ってしまったら本当に信頼度ゼロになってしまうので、ただ「なんとなく・・・。」と答えるのが精一杯。
これを受けた村の皆さんの反応は当然芳しいはずもなく【真占い師は初日夜襲撃で死んだ説】が公然と主張されてしまう始末。
すでに「とっくにライフはゼロよ！」状態の私『くわーく』にこれを撥ね返す力は無く３日目をもって処刑されてしまいました。
ゲームの結果ですが、こんなに情けない【占い師】であったにも関らず２人狼を駆逐して迎えた最終日３人。
しかし潜伏【狂人】が生き残っており残念ながら村陣営は敗北してしまいました。
さて、ポンコツ占い『くわーく』がどのようにメンタルを低下させていったのか心理を描写しましたが、
次は村陣営と私との間にどのようなズレがあったのかを解説したいと思います。そのズレとは主に２つ。
１つ目は【占い師】に対するズレです。お互いに占い師を本物と信じる（信じてもらう）ための材料を求めているのですが、
村の皆さんはそれを堂々たる態度や占い先の根拠ある理由などの占い師の≪言動≫に求め、
対してそれらを提供できない私はただひたすら【人狼】を見つけるという≪結果≫に求めました。
結局その両方を提供できなかった『くわーく』は偽者と断ぜられたのですが、
唯一の救いはあまりにもポンコツ過ぎて【人狼】ではな
く【狂人】認定されたことくらいでしょうか。
続いて２つ目は私『くわーく』に対するズレが挙げられます。
本日初同村したプレイヤーさんからはゲーム後に「先ほどのゲームの村力が高かったので・・・。」というお言葉を頂戴しました。
前ゲームでは占いＣＯ者の『らす』さんを安定進行で吊ったものの、
翌日『らす』さん目線ラストウルフのプレイヤーに質問を投げかけ、
その回答から力強く「（『らす』さん目線ＬＷさんを）吊ります！」と宣言し村に平和が訪れるという、
自分で言うのも何ですがＭＶＰ級の活躍をしました。それが皮肉にも私『くわーく』に対するハードルを上げてしまったようです。
確かに「吊ります！（キリッ）」の人が次ゲーム「占い理由はなんとなく・・・。（アワワワワ）」となるとは、
ましてやそれが人外ならまだ判るのですが真占い師という村側の役職でそんな変貌を遂げるとは誰も想像出来ないでしょう。
そして今回の主眼である「ポンコツ占い師『くわーく』は何故パニックになってしまったか？」の解説です。
これを解明しないことには同じ悲劇（喜劇とも言う）が繰り返されてしまいます。
パニックになった直接の原因は「占い先を絞りきれなかったこと」なのですが、
そもそも【村人】であろうと【占い師】であろうと【人狼】を探すという点では同じなのに、
何故か【占い師】になると占い先を絞りきれずパニックになるの？となってしまいますよね。
実は私自身も同様に何故？と思っていて、ゲーム中はおろかゲーム終了後も長らくこの謎が解明できずレポートが書けずにいましたが、
何度もゲーム内容を思い返してみてようやく辿り着きました。
その答えは「普段は【人狼】を探していない」ということ。
全く探していないということはないのですが、【村人】のときの私の行動・言動のベクトルは白置き出来る村陣営を探すために向けられています。
それらに村の盤面的な要素が加わり、最終局面で残った人物の中から消去法的に【人狼】を探していくスタイルです。
しかしこれが【占い師】になると一転、【人狼】１点読みで占い先を決めようとします。
が、残念ながら私にはそのスキルが無いため占い先を決められずパニックになってしまったというのが結論です。
要約すると「投網での追い込み漁しかしていないのに、急に銛突きをしているから」なのです。
さて、これからは「たら・れば」の話になります。原因が判ったところでこのゲームではどのように振舞えばよかったのでしょうか？ 今までどおりの追い込み漁スタイルで臨んでいれば少なくとも処刑されることは無く、村に有益な情報を提供する事が出来たでしょう。 例えば【狼の魔女】が議論開始早々「霊媒結果は黒！」と発言したことに食い気味で「えええっ！本当！？」と反応して騙された『オキシー』さん。 もし【狼の魔女】の動向を注視している【狂人】や仲間の【人狼】では、 瞬間的にこのようなリアクションは出来ないので『オキシー』さんは白置き出来ます。 そうすれば狼を見つけるという≪結果≫が伴わなくとも、村が求める≪言動≫で信頼度を高める事が可能だったはずです。 また上記のように「～の役職であれば」という別役職の立場からの見方が出来るのであれば、 占いＣＯ者が自分一人の場合は潜伏【狂人】が自分の立場を下げる言動をするであろう事が予測できたはずで、 大切なのは占い理由ではなく占い結果と現状から言えることを力強く訴えることで３日目以降対処できたように思います。 しかし、いくら言っても「たら・れば」であるのでこの辺にしておきます。
最後にこれだけは書かせて下さい。私がメンタルをやられてしまったのはあくまで人狼ゲーム中だけでの話。 「ゲームが終わった後はノーサイド」とは代表選が終わった後の某野党新代表の言葉。 ゲーム終了後は、私に投票した村陣営の人たちはこぞって謝りに来てくれましたが、 そのときには何故自分があんなにポンコツだったかが全く判らず碌な受け答えや対応が出来なくて、 皆さんには却って申し訳なかったです。この場を借りてお詫びします。 おかげさまでレッドブルを飲んでメンタルを回復して清清しい気持ちで次ゲームに臨めました（負けましたけど）。
※『 』はプレイヤーネームです。【 】はそれぞれ【村陣営】【狼陣営】【第三勢力】の役職です。