2017-02-04 MBC人狼オフ／三重県津市


　津市ＭＢＣへの参加は半年振り。インフルエンザ病み上がりから１週間経ったものの未だ少し調子が悪い本当の意味でのリハビリ状態。 本日のカードセットは半年前のＭＢＣでも楽しんだ魔法都市の人狼（レポートはこちら）。 処刑者が引くイベントカードが波乱の展開を巻き起こします。が、本日はイベントカード以外でも波乱の展開が巻き起こりました。


　真田昌幸という戦国武将をご存知でしょうか？真田幸村の父であり、関ケ原の合戦時には幸村とともにわずか2,000の兵で上田城に篭り徳川秀忠軍38,000を退けた智将です。 2016年の大河ドラマ『真田丸』で草刈正雄さんが演じて話題となり、知っている方も多いのではないでしょうか？ でも私の印象に残っているのは丹波哲郎さん演じる1985年の大河ドラマ『真田太平記』のほうです。
　話が逸れましたが、真田昌幸は『表裏比興の者（ひょうりひきょうのもの）』の異名を持っていました。【くわせもの】の意です。 本日まさにこの二つ名にピッタリのプレイヤーと対戦しました。その名は『小谷』さん（愛称：コニタン）。 以前から何度も同卓しているのですが本日は『小谷』さんの本質が判ったような気がします。



第３回戦目　１４人村で一杯食わされた挙句に愕然憮然呆然の村人？　

・狼３、狂１、占１、ハンター１、精霊使い１、ゴーレム１、村５、魔人１
※初日占い有り。【精霊使い】の連続ガード有り、自衛なし。遺言無し。

※【ゴーレム】＝村陣営。占い・霊媒結果は黒判定。
ゴーレム生存中は狼陣営に有利なイベントカードの効果は全て無効になる。
※【精霊使い】＝村陣営。自分以外の誰かを護衛可能。
精霊使いが襲撃死した場合、護衛対象者も死亡する。
※【魔人】＝第三陣営。人狼に襲撃されても死なない。
占い・護衛等の能力の対象となったのちに死亡すると一人勝ち。

　引いたの何の変哲も無い【村人】。占いＣＯしたのは『中古』さん（『すけるとん』さんへ白出し）と『キキ』さん（『リュカ』さんへ黒出し）。 『リュカ』さんは自分の考えを述べた後【ゴーレム】ＣＯ（ゴーレムは村陣営だが占い・霊媒結果は黒）。 『リュカ』さんの扱いをどうするかが議論のテーマとなりますが、『小谷』さんは「はいはい、ゴーレムゴーレム。じゃあ『リュカ』さんに投票しまーす。」と『リュカ』さん【人狼】決め打ち。 私は対抗占いＣＯ者の『中古』さんに意見を求めますが「【人狼】なら吊ってもいいんじゃない？」といたってクール。 この２人の決め打ち＆クールでほぼ全員が『リュカ』さんへ投票し、わずかに私と『むらさき』さんが『小谷』さんへ投票したのみでした。 処刑された『リュカ』さんはイベントカードの道連れ効果で『キキ』さんを襲撃。これで『リュカ』さんは【人狼】確定（※解説１）＆『小谷』さん白置きです。 それとともに、２日目は自己弁論をしなければなーという覚悟も決めました。

（※解説１）『リュカ』さんが【ゴーレム】なら占い結果は合っているので『キキ』さんを道連れにしません。 レアケースである『中古』さん【占い師】＆『キキ』さん【人狼】＆『リュカ』さん【狂人】パターンでの 【人狼】が【狂人】への黒出しでも、やはりご主人は道連れにせず真占いの『中古』さんを襲うので『リュカ』さん【人狼】確定です。 一方、黒特攻先がたまたまご主人だったという『キキ』さん【狂人】誤爆の目は残っています。

　迎えた２日目の襲撃死は『やす』さん。ハンター能力で道連れにしたのは『中古』さん。リュカさん【人狼】確定の状況では極めて妥当な選択です。 しかし結果的には２日目朝にして占いＣＯ者全滅という極めて最終日まっしぐらコース。このような状況で議論開始とともにいきなり『小谷』さんから提案が。その提案は以下の通り。

　「初日私に投票した『むらさき』さんと『くわーく』さんが怪しくないですか？ 特に『くわーく』さんは『リュカ』さん吊るかどうかの時に『中古』さんに話を振っていたのが【人狼】が囲っているように思えます。 私は『くわーく』さんに票を入れるので皆さんのりませんか？」

　覚悟はしていたものの、これほどいきなりあからさまに票を入れます＆吊りましょう宣言されるとは思っていませんでした。 ただ、議論開始早々で発言時間がありますので反論の機会をもらいます。

　「『きき』さんは黒出ししているので特に意見を聞く必要はありません。『リュカ』さんはこちらから何も言わなくても生き残るためには喋らないといけません。」
　「『小谷』さんは決め打ちでも、私は『りゅか』さんの真贋はついていないので、判断材料として一番聞きたいのは対抗占いＣＯ者である『中古』さんの意見です。」

　普段はここまで強くは言わないのですが吊られるわけにはいかないので最後に「私の言っている事は間違っていますか？」と『小谷』さんへ振り、 「いや、間違っていないです。」との言葉を貰います。しかし、続けて「疑念は晴れましたか？」の問いには「いや、投票します。」という頑固一徹ぶり。 でも今のところ『小谷』さんは村陣営と確信しているので、こちらからは『小谷』さんへは本日投票しない宣言をして弁論終了。
　結局『小谷』さんから票を貰ったもののからくも処刑は逃れます。しかし『むらさき』さんが『小谷』さんへ投票したのが気になりました・・・。

　３日目。今度は『小谷』さんが『むらさき』さんへ投票を誘導。それに対し『むらさき』さんは【精霊使い】ＣＯ。 あらためて『小谷』さんに投票をどうするか聞いてみると『むらさき』さん投票の意思は変わらず。 何故かと聞くと「いまさら【精霊使い】とは信じられないから！」という力強いお言葉。 さらに「『くわーく』さんも『むらさき』さんへ投票するなら信じます。」と私へも投票を呼びかけます。 私には『むらさき』さんの真贋は全く判らないのですが、『リュカ』さん真贋を当てた『小谷』さんがあれだけ自信満々なので乗っかるのもありかなーと『むらさき』さんへ投票を決意。 しかし何ということでしょう！『小谷』さんの投票先は何と、約束どおりにした私『くわーく』！私も『むらさき』さんも処刑はされなかったものの受けたショックは計り知れません。 初日の行動から白置きしていたのですが、俄然『小谷』さんが怪しくなってきました・・・。

　残り６人で迎えた４日目。開口一番『小谷』さんが「『オートモ』さん『かず』さん、もういいでしょう。『むらさき』さんへ投票しましょう。」と呼びかけ。 前日も『むらさき』さんへ誘導しておきながら私に投票したにもかかわらず、そのことには何も触れず別の２人へ再度『むらさき』さん誘導しています。 これが半ＰＰ（村陣営と狼陣営が同数の時に行うパワープレイ）（※解説２）に思えてなりません。 すかさず決選投票でも決着がつかない場合のルールをＧＭに確認。その場合は運任せで決まるとの事で狼陣営の勝利確定ではない事に一安心。
　このままではヤバイ！と終了間際に「村陣営は『小谷』さんへ投票してください。」と呼びかけ。何とか『小谷』さん処刑で一安心。 前日からのイベントカードで処刑者の役職公開効果が発動し、『小谷』さんの役職カードがオープンされます。 すると公開されたカードは何と【村人】！（何で村人やねん！）と心中毒づきながら眠りにつきます。

（※解説２）半ＰＰ：半パワープレイ。村陣営と狼陣営が同数の時に狼陣営の全ての票を１人に集めること。 引き分け同数処理ルールによっては狼陣営の勝ち確定となる。
２日目朝までに【人狼】１と【狂人】１を排除済で 残り狼陣営は２以下になっているため、実は半ＰＰは不可能な状況であった。

　犠牲者無し（ＧＪが出たか【魔人】襲撃）で５人生存で迎えた５日目。翌日議論参加可能（投票不可）のイベントカードを利用した、昨日処刑された『小谷』さんも加わり議論開始です。 白アピが通じず、前々日に『むらさき』さん誘導されたがやはり私『くわーく』に票を入れた、さらに昨日の会話から半ＰＰだと思い込んだことなど『小谷』さん投票へ誘導するに至ったこれまでの経緯を語ります。 そして率直に「何故？」と前々日に『むらさき』さんへ票を入れなかった理由を聞くとその答えが何と「【精霊使い】ではないという自信が無かったから。」 （えっ、あれほど自信たっぷりに言い切っていたのに・・・。）と驚愕。本心を隠したその言動はまさに『表裏比興の者』です。
　本日のテーマは引き続き『むらさき』さんをどうするかですが、『小谷』さんは「自分はもう死んだ人間なんで・・・。」と意見を表明せず。 誰の発言かは忘れましたが「残り５人で【精霊使い】を残してその夜に襲撃されると２人襲撃死してしまい村が負ける。」との意見が。 このときの自分の心中は（確かに【精霊使い】を残しておくと危ない。自分は充分白アピして最も白いので、自分が最終日３人に残れば勝率５０％で充分勝算はある。） という実に自分勝手で危険な考え（※解説３）で賛成し、【精霊使い】と信じていながらも『むらさき』さんへ投票処刑に。 役職オープン効果で見た『むらさき』さんの役職は当然の【精霊使い】でした。

（※解説３）もし【人狼】２残りなら【精霊使い】を処刑した時点で村敗北ですがもちろん気付いていません。 また、【精霊使い】が【人狼】だと思う人を護衛するように発言誘導すればそうおいそれとは襲撃されないのですが、それも気付いていません。



　ここまででも充分波乱の展開なのですが、ここで発動したイベントカードは何と役職シャッフルという名のパルプンテ呪文！ そして引きなおした役職カードは【人狼】！ これまで地道に積み上げてきた白アピが無に帰すだけでなく、狼として処刑されてしまうのか（もう勝つイメージは全く見えない）と愕然憮然呆然状態でテンションがた落ち・・・。 これがファミコンゲームなら迷う事無くリセットボタンなのですが、そうもいかないので表面上だけでも粛々とゲームを進めます。 私のほかに残るのは本日初参加の『なーくん』さん、本日久々に参加の『オートモ』さん、常連の『かず』さん。 となると前者２人には最終日を体験させてあげたいので襲撃先は『かず』さん一択です。
　全てがリセットされて迎えた最終６日目。ＧＭからは「犠牲者はいませんでした。」通知で『かず』さん【魔人】と把握。残りは４人です。 表面上だけでも粛々と誰が怪しいか聞いてみます。すると『オートモ』さんから「『くわーく』さんと『かず』さんのお互いどちらかがどちらかを噛んだと思う。」 と完全に噛み筋を看破され、なおかつメタっぽくなるため理由は言わないという心遣いまで披露され、『なーくん』さんもその意見に同調。 何度も言いますが、村一番の白アピをしたのに正真正銘の【人狼】として処刑されるのは本当に耐え難い。 本当は言いたくないのですが早くも半数の２票が私に集まりそうで絶体絶命のピンチなので『オートモ』さんに「なぜそこまで言い切れるのか。『なーくん』さんが【人狼】だったら村敗北ですよ？」 と目を瞑ってグルグルパンチのやけくそ攻撃。
　結局２人の意思は覆せず私に２票集まったものの、私と『かず』さんの【人狼】・【魔人】コンビの票が『オートモ』さんに集まりかろうじて同数に。 最終的にサイコロ勝負で勝つというまさに薄氷の勝利でしたがミスもたくさんしていました。 【表裏比興の者：小谷さん】の本心を全く見せない態度に振り回されて混乱し、ありもしない半ＰＰに恐慌をきたすというメダパニっぷり。 どのような状況になろうとも冷静でいることと狼陣営のカウントはとても大切だと気付かされた１戦でした。


※『　』はプレイヤーネームです。【　】はそれぞれ【村陣営】【狼陣営】【第三勢力】の役職です。