2017-03-04 第10回闇鍋人狼会/大阪市住之江区


 人狼文化祭2017に向けて2月はホーム津市の人狼会に参加しリハビリ完了。 3月はいよいよプロ野球シーズンとシンクロしつつオープン戦という名の県外遠征へ。 その中で以前より気になっていたのが【闇鍋人狼】と【カイジ人狼】という特殊な人狼ゲーム。 人狼文化祭2017に参加するこの2つの人狼会が3/4(土)・3/5(日)連日開催という事で、 下見も兼ねた一泊二日大阪変り種人狼ツアー決定!




【闇鍋人狼】とは!

構成、配役、陣営の数すらクローズされた状態で村がスタートします。 村の進行やCOの状況、起きた事象をもとに構成を推理し、自陣営の勝利を目指しましょう! 普段の推理やセオリーは通じない??

※闇鍋人狼は人狼ゲームを経験されている方向けの人狼ゲームです。

(TwiPla告知文章より抜粋)




 初参加のドキドキを楽しめるのは1度だけ! と言う事でこのような特殊な人狼ゲームの場合はあえて事前予習はせず、ノースタディ・ノープラン・ノーガードで飛び込みます。 そのようなノースタディ状態でも何となく想像していたのは、【占い師】・【霊媒師】・【妖狐】陣営などの 基本的な配役+αの構成で各配役の数が不明の状態なのかなーというもの。そのココロは、いきなり多配役だとプレイヤーが対応出来ないから。 しかし私の考えは甘かった!今まで聞いたことも無い役職がテンコ盛り!でした。
 私は途中参加なので会場到着時にはすでに数ゲーム行われていて場は暖まっている状態。 そしてちょうど次ゲーム開催前の休憩中。私は配役一覧表を受け取ったのみで詳細説明はなく、いきなり闇鍋人狼の具材よろしく放り込まれます。 役職が判らなければ騙る事も議論に参加することも出来ないので、確かにこれは経験者向けというのも頷けます。
 声を出して告知する一部の役職を除いてはゲーム開始前・夜のターンの処理はサイレントで行われますので、本当に配役・人数は判りません。 昼の議論時間は基本的に「わけわからん」状態で全面委任でしたが、夜のターンは基本的にGM側の処理が多くて長いので考えを整理する事が可能です。 本日だけでなくまた次回も参加したくなる魅力的なゲームでした。 私はノースタディで参加しましたが、通常の人狼ゲームの延長上にあるゲームなので、参加前に配役一覧を予習しておくのはアリかなと思いました。
 私が参加したときは25人村で最終ゲームでは27人村まで増えましたが、主催『foo』さんによると22~23人位が適正な人数だそうです。 なお、人狼文化祭2017では20人村を1卓立てるそうで楽しみです。


第1回戦目 25人村で簡単に光子力バリアが割れた妖狐 

【巫女】=村陣営。 夜のターン中に顔を伏せて指を差した方向周辺の結果を占える。両隣は占えない。 その方向周辺に1人も黒役職が居なければ結果は白。1人でも黒役職がいれば結果は黒。

 すでに数ゲーム消化後の村に途中入村して引いた役職は【妖狐】。 とりあえず馴染みのある役職に安堵します。と同時に【人狼】に噛み殺されない【妖狐】なので、 初入村という名の光子力バリア(初入村プレイヤー初日吊りは可哀想という、人の情に訴えかけるバリア)を装備しているので 特に積極的に参加しなくても光子力研究所に引きこもっていればイケるんと違う?とほくそ笑みます。 しかし世の中それほど甘くないわけでして・・・。世間の目・世間の風当たりは引きこもりにはとても冷たく寒いものなのです・・・。
 そして始まった初日。占い系統のCOを募ると【占い師】複数(3人位だったかな?)と【巫女】2人CO。 そして私の右隣の『ハッシー』さんが占いCO。巫女CO者の一人が私『くわーく』周辺が黒だと仰います。 初日の投票先は私『くわーく』とその左隣二人となり、何と!わずか初日1分で光子力バリアは粉々に砕け散り引きこもり脱却を余儀なくされます。 投票対象者のうち1人が霊媒COし、実質投票先は2択。本当は自分で言いたくなかったですけど初入村アピールをしてもう一度光子力バリアの張り直しを試みますが、 村の雰囲気は全然芳しくなく、出力不足でバリア再構築は不可能でした。【背徳者】が全く居なさそうな雰囲気に絶望しかありません。 投票結果は私に7票も入って万事休すかと思いましたが何とか吊り逃れする事が出来ました。 後は初日処刑者に黒霊媒結果が出ることを祈るのみです・・・。

 迎えた2日目。襲撃死したのは先日投票先候補となり霊媒COしたプレイヤー。 さらに本日霊媒2COがあり、2人とも初日霊媒結果は白。 これで初日投票先候補だった3人のうち生き残っているのは私『くわーく』のみとなり、かなり黒目で見られているのがひしひしと伝わります。 なかでも対面に座る巫女CO者の一人『つけま』さんと目が合ったのですが、そのまなざしはさながらこんな感じ。



『つけま』さんが『くわーく』を吊りたそうにこちらをみている! 吊られてあげますか?

「はい」
「いいえ」






 ここは当然の「はい」・・・じゃなくて敢然と「いいえ」を選択。 初日投票先候補が白霊結果と襲撃死ということを踏まえると右隣の占いCO者『ハッシー』さんが【人狼】ということになるのでアピール発言。 さらに『ハッシー』さんへは次の夜時間に私を占えばいいとアピールしてどうにか処刑を逃れます。 迎えた夜のターン中は翌日3日目のことを考えます。(『ハッシー』さんは黒を出してくるからバトルになる。楽しみだなー。)と。

 迎えた3日目はGJ発生して死体無し。『ハッシー』さんが私を占った結果はまさかの白判定! 絶対黒判定出されると思っていたので少々面食らってしまいました。その説明内容は


「初日処刑者は実は黒判定であり、霊媒2CO者はいずれも偽者。」


 という、聞いて思わず納得の説明。霊媒2COで結果が一緒だから霊媒結果は本物という、 思い込みによる私の視点漏れを指摘してもらった素晴らしい説明内容でした。 でも私が溶けていない以上『ハッシー』さんが真【占い師】でないのは明らか。 『ハッシー』さんが【狂人】などの判定結果白役職で『ハッシー』さんの説明どおりの可能性もありますが、 やはりオーソドックスに考えると『ハッシー』さんが【人狼】の可能性が高い。 自分が生き残るためには霊媒が生きているうちに『ハッシー』さんを吊って霊結果を見てもらい、 村のために役立ったぞアピールをするしかないのです。
 という訳で、あえて黒を出さなかった『ハッシー』さんには感謝をしていますが、 初日処刑者と『ハッシー』さんとの2択安定進行をアピールし『ハッシー』さんを攻撃します。

 そののち『ハッシー』さんの占い白通知先が黒役職(村人陣営だが黒判定が出る)と判り破綻。 かなりの村アピールは出来ていい位置には食い込んだのですが、いかんせん人が生き残りすぎで、 7日目までに犠牲者なしの日が実に3回。その他の日もほとんど1人しか犠牲者が出ません。 なおかつほぼ真占い確定の【占い師】が生き残っており(実際は何度も襲撃されていたが全て護衛されていた)、 最後は8日目朝に溶かされてしまいました。勝てないのはしょうがないのですが心残りは、 もっともっと村アピールをしておいて、最後溶かされた時に「えっ、狐だったの?それとも襲撃されたの?」と驚かせたかったですね。
 後で『ハッシー』さんが教えてくれたのが、初入村の私に気を遣って黒を出さずに白出ししたとの事。 恩を仇で返す振る舞いになってしまったのは申し訳なかったですが、地味に光子力バリアが効いていた事が判った1ゲーム目でした。


第2回戦目 27人村でしくじったと思いきや結構上手く言った霊媒師 


 2回戦目は【霊媒師】。2戦連続で既知の役職を引いて安堵します。 どうせ霊媒はボロ雑巾なので潜れるだけ潜伏しておこうかなーと決めて初日を迎えます。 占いCOから霊媒COの流れになり、占いに2人と霊媒が1人『すだま』さんがCOし、私は当初の予定通り潜伏。 単独霊媒COの『すだま』さんが司会進行役となり初日投票先を決める流れとなったのを見て、進行指定が苦手で嫌な私は (COしなくてよかったー)と思うとともに『すだま』さんの的確な進行ぶりを感心して眺めています。 ただ『すだま』さんの陣営見極めだけはしっかりとして、私の霊媒結果と違う結果になったら即座にCOしようとは身構えておきます。
 初日処刑先を『すだま』さんが3人指定しますが1人が役職COしたため、1人選びなおすことに。 そして『すだま』さんが私『くわーく』を吊り指定したのが議論終了数秒前。私が状況を把握したときには既に議論時間終了のアラームが鳴りひびきます。 自分で言うのもなんですが、紳士的なプレイヤーだと自負していますので議論時間終了を遮ってまで喋ることはしません。 霊媒COせず黙ったままで投票を開始し、そしてぶっちぎりの最多得票を獲得して初日処刑となります。
 そこでGMより促されたのが遺言。全く思い至っておらず促されて初めてどうするか考えます。 (『すだま』さんの陣営も判らないし、これからボコボコ霊媒COが出てきたら困るのでちゃんと言っておこうかなー)と言う事で 「霊媒COしまーす。」とのみ発言して退場します。


 天国から眺める夜のターン。サイレントなので誰がどの役職なのかはつぶさには判らないのですが、 GMが『すだま』さんに白黒判定カードを提示しているのを見て(真【霊媒師】だったんだー。)と安堵し朝を迎えます。 『すだま』さんは私『くわーく』の霊媒結果を白提示。ここで2人の霊媒真贋を中心に議論が活発に行われます。
 確か3日目だったでしょうか。ここまで微笑ましく天国から眺めていた村に突如探偵が登場し役職推理披露ターンに! (しまった!こんなことなら遺言で霊媒COするんじゃなかった・・・。) なんて思っていたのですが探偵の推理は私『くわーく』が【狂人】。 その後日が進んで行く毎にも出るわ出るわで多分合計6~7人の闇鍋探偵。 まさか探偵がこんなにも居るとは思わず途中トイレ休憩で席を外してしまい全員の推理は聞いていないのですが、 大方は私『くわーく』が【狂人】説、一部が『すだま』さん【狂人】説、 私と『すだま』さんの両方を【霊媒師】とした人はいたかどうか・・・という混乱っぷり。 結局、闇鍋探偵は全て食あたりで退場し、その後に【人狼】を駆逐して見事村陣営の勝利という終わってみれば平和な村でした。

 思い返してみると闇鍋探偵ズが大挙潜伏常駐していたので、初日から占いやら霊媒やらをCOさせる展開にもちこんでいたんですね。 天国で眺めていて一番印象に残っている議論中の発言は「本物の【霊媒師】なら指定を受けたときに霊媒COするはずなので『くわーく』さんは【狂人】だと思います。」 という台詞(※注1)。その時は天国から(いや、COする暇が無かったし!)なんて一人ツッコミ入れつつ、 (あっさりとした遺言ではなく、ちゃんとCOする間が無かったことを言えばよかったかなー?) なんて反省もしていましたが、これが闇鍋探偵ズを混迷に導いたMVP発言となりました。 しくじったと思いきや結果的には上手く行くという、何が最善手で何が悪手なのかは後にならないと判らないという闇鍋人狼の面白さを垣間見たゲームでした。

※注1 これは私の聞き違いのようで「指定を受けたとき」ではなく正しくは「(『すだま』さんに)指定を任せたとき」でした。 このときの私の判断としては、長生きしたかったこと・『すだま』さんも真【霊媒師】の可能性があることから、霊媒結果が違ったときのみCOすることに決めて潜伏しましたが、 悪手にみえる潜伏の判断が、結果的には闇鍋探偵ズへの向けての好手になったようです。


※『 』はプレイヤーネームです。【 】はそれぞれ【村陣営】【狼陣営】【第三勢力】の役職です。